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内なる自我へのフナ(Huna)の小径
ハワイの祈祷師たちの人間精神モデルと願望の実現
グレン・クロニック、F.R.C.
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カメハメハ王のために建設された寺院 |
古代ハワイ人は、各々の人の中には、3つの全く別個の存在あるいは自我が宿っていると信じていました。それは、私達の内部に別々の複数の実体があると言っていたのではなく、むしろ意識の3つの明確な側面があると述べていたのです。各自我はユニークな特徴を有していて、他の自我と関連しています。これらの自我の間の調和あるいは不調和が、人の全ての幸福や不幸の原因です。それゆえに意識あるいは自我のこれらの諸側面の本質と、それらの相互作用を学ぶことと、それらの間に調和を作り出す技能を発達させる責任と天賦の才が、私達に授けられています。このことから、自身の意識の内側に統一を増進させることは、はっきりと私達に任されているのです。
ハワイの神秘的な治療家、カフナ(Kahunas)たちは、意識の各側面に名前を与えました。この人達はそれらを、下意識と対応したウニヒピリ(Unihipili)すなわち〈低位自我〉、客観的意識と対応したウハネ(Uhane)すなわち〈中位自我〉、そしてアウマクア(Aumakua)、すなわち〈宇宙自我〉あるいは内部の〈創造主〉である〈高位自我〉と呼びました。
各々の自我は、物質的な現実の中では、身体内の独自の場所に宿っています。ウニヒピリは、それとしては横隔膜領域の中に宿っていますが、身体全体にも存在しています。ウハネは、頭部すなわち脳の領域に宿っていて、アウマクアは、頭の上方に宿っており、アカ(aka)という霊的な材質の紐(ひも)によって身体、特にウニヒピリと接続されています。
ウニヒピリ
ウニヒピリは意識の潜在意識的な側面です。その領域は、内的な諸々の統制(dominions)であるので、それは正確には秘教的な自我と呼ぶことができます。それは創造的な想像力、〈内部の達人〉です。この自我は、極めて強力で、身体の不随意活動をコントロールしており、全ての身体機能のためのエネルギーを作り出しています。カフナ達はこのウニヒピリを力強い動物、原始の自然の一部分、訓練と躾と指導を必要とするものにたとえました。しかし、実際にはそれはコントロールすることができないことに気づいていることが肝要(かんよう)です。それはコントロールに抵抗し、その代わりに情動的な優しい指導に反応します。このウニヒピリは、過去と現在の転生からの、個人と非個人の両方の、情動、習慣そして記憶の所在地です。心霊的な出来事のセンターで、他の存在と相互作用する時に作られるアカという心霊的な材質の紐を経由して他の存在に接触することができます。ウハネが所有していない、アウマクアあるいは〈宇宙〉との通信の直接回線をウニヒピリは所有しています。実のところ、私達が祈りにおいて〈創造主〉に接触するようにして、応答を受けるのはウニヒピリを通してです。象徴が言語として選ばれる夢の領域の中で、ウニヒピリとアウマクアの両方が、ウハネすなわち目覚めた意識と交信します。
ウニヒピリは演繹的な推論を使います。それは、その存在の内部に同化された前提条件を採用し、アウマクアの力を経由して、その前提の結果を最も詳細に秩序正しく発現しています。客観的自我を通して私たちが、この下意識に与えている諸々の一定不変の信念は、日々の生活の中で発現されるために、宇宙的な自我に絶え間なく提示されています。意識は非常に創造的です。このことから、私達の知覚した現実のうち、信念として堅固になったものが、ある意味では発現するということに気づくことは非常に重要なのです。感情と肉体の状況に様々な程度に依存してはいるけれども、このウニヒピリは常に暗示に従順であり、健全で建設的な知覚が与えられなければなりません。これがウハネの機能なのです。
ウハネ
ウハネは、その基本的な領域が物質的な現実であるため、意識の客観的な側面であり、外部自我と呼ばれるのが最もふさわしいでしょう。それは身体的な五感を意識しており、言語を使い、絵を描き、理性の所在場所です。ウハネはウニヒピリと絶え間なく連絡しており、物質的な世界に関して集められた情報と知覚を提供しています。そういうわけで、ウハネは、現実の経験に関する信念を作り出す傾向があります。ウハネは、習慣的なものと束の間のものの両方の、情動的になった思考を通して、この信念の情報をウニヒピリに手渡します。しかしながら、習慣的で情動的になった思考は、ウニヒピリの内部に、最も強力で永続する印象を作り出します。そして次にそれは、発現されるためにアウマクアに提示されるのです。
ウハネは帰納的推論を使うので、それは、物質的な現実と一致しないある前提を作成することができます。それは完全に現実を誤解するかもしれず、それは極めて問題になり得ます。ウハネは巨大な意志の力を備えています。その力は、古代人ハワイ人のアドバイスによれば、建設的な前提と肯定的な情動をウニヒピリに供給して、賢明にそれを誘導するために使わなければなりません。つまり調和した現実、奇跡の経験、および諸難題の克服をもたらすためにです。最後になりましたが、次の事に注目することが重要です。というのは、ウハネはその自覚を、何らかの身体活動に携わっている時には外向きに、あるいはある特定の主題を熟考している時や瞑想中には内向きにと両方に向けることが出来るということにです。
アウマクア
アウマクアすなわち宇宙的自我は、現実の創造者です。カフナたちはこの自我を「神(the god)」と呼びましたが、それを〈至高の造物主〉とは考えませんでした。そうではなくてそれは、より大きな進化と幸福へ向けて個人を援助し導くために遣わされた、男性的な性質と女性的な性質の両方を備えている祖先または高位に発達した魂であると信じていました。この「神」は、いかなることも達成することができ、全く信頼できる存在であり、個人の幸福に精力的に身を捧げている誠実な霊です。ある目標を達成するためには、この宇宙的自我は、他の人々の宇宙的自我、そして他のより進化した存在たち、さらには〈至高の造物主〉に接触することさえ適切と思うでしょう。さらに、ウハネからある前提条件を受け取った後に、ウニヒピリは発現のためにその信念をアウマクアに手渡します。アウマクアは継続的にウニヒピリに与えられた情動に満ちた前提を受け取っていて、私達の個々の現実を創造するためにその情報を使います。このようにして、すべての考え、言葉、および行為は、その性質に沿って発現する強力な祈りです。人は種をまいたからには、その通りのものを収穫するのです。そういうわけで、肯定的で、建設的で、誠実さに満ちた種類の、質の高い感情と信念を、ウニヒピリに供給することは最も重要なことです。
3つの自我はすべて、一日のうち24時間、一週間のうち7日間、常にお互いに連絡を取っていることを念頭に置くようにしてください。また、ウニヒピリだけが直接アウマクアに接触できることを認識してください。ウハネはウニヒピリを介してアウマクアに接触します。情動に満ちた性質の思考がウハネによって経験された時、この思考はウニヒピリに刻印され、次に発現のためにアウマクアに提示されます。その思考がより強烈で、より持続的であればあるほど、より明確にそれは発現することになります。
「ハ(Ha)」の祈りの儀式
バラ十字会員として、意識の質を高め、それによりさらに望ましい現実を、自身の経験のために、そして他の人々の利益のために切り開くことは、絶え間ない願望であり挑戦です。ハワイのカフナ(Kahuna、祈祷師)たちは同じ目標を追求して達成への主要な媒体として祈りを使っていました。この知識の研究は今日「フナ(Huna)」呼ばれており、「フナ」の現代の学徒たちは祈りのこの定式文句を「ハの祈りの儀式(Ha Prayer Rite)」と名付けました。
カフナたちは、祈りを現実化し、現実を再構築する前に、達成の小径(こみち)から障害が除かれていなければならないと信じていました。カフナたちは、罪が、実際のものであるか想像上のものであるかにかかわらず、ウニヒリピとアウマクアの間の接続の障害となり、意識的に制御されて情動的に表現された祈りを無効にしてしまうと信じていました。習慣的な否定的な情動の全ては同じ傾向を持っていて、肯定的な情動で置き換えられなければなりません。したがって、身体的であるか精神的であるかにかかわらず、人は犯した悪事を自身に許し、償いをしなければなりません。古代のハワイ人にとって唯一の罪は、意図的に他の人を傷つけようとすることでした。また、私達は自分のウニヒリピと話し、私達の願望が価値あるものであることを自身に納得させなければなりません。このことには、その願望が満たされたときの結末について、個々人の道徳的な信念を考慮に入れることが含まれます。それは、庭のために土を準備することに似ています。土が耕されて、肥料で満たされて、石が取り除かれれば、種をまくことができます。同様に、小径(こみち)から精神的な石が取り除かれたら、私達は、祈りを植えはじめることができるのです。
何が現実化されるのを見たいのかを正確に一旦決めたならば、それははっきりと視覚化されなければならないとカフナたちは信じていました。詳細にそして生き生きと精神のうちで何かを「見ること」について、学習者の何人かは難しいと感じていることに留意することは重要です。したがって視覚化は、言葉の絵すなわち「言葉による視覚化(word visualization)」と私が呼ぶものを含むということを覚えておかなければなりません。自身の願望のすべての詳細を口頭で述べて表現すると同時に、その実際の現実化について情動的に活性化し続けることを通じて、驚くべき結果を私は経験しました。
一旦私達が自身の願望を視覚化したら、自身に最も適したどのような方法を採ってでも、私達はそれを情動的に支援(back up)しなければなりません。カフナたちはこの行為自体を、現実化のためにアウマクアへと最終的に提示するための、自分の願望をウニヒリピへ伝達するのだと理解していました。情動なしでは、願望は死んでしまっていてあなたの種は発芽しないのです。持続的な情動に満ちた思考のすべては、何らかの面で自体を現実化します。したがって、自分が望んでいるものを真に願うことの重要性を理解することができます。心から欲しいと思っているものをではなく、むしろ望むべきだと感じている何かを求めることがよくあります。このようにして、私達の願望は熱意に欠け、僅(わず)かのもののみ、もしくは全く結果を得ないことになります。提示するものを私達は、強い情動とともに真に望まなければなりません。祈りを演じている間、カフナたちは精神を静めるために制御された深呼吸を行い、マナ(mana)すなわち生命力のエネルギーをウニヒリピに満たします。これは、身体のエネルギーレベルを上昇させ、大きな情動を呼び起こすことができるようにする重要な方法でした。
この情動に満ちた願望を、ウニヒリピに提示するために最も適した機会は、バランスのとれた時間内です。目覚めた状態の時は、ウハネすなわち客観的自我が優勢で、睡眠状態の間は、ウニヒリピすなわち下意識の自我が優勢です。したがって、入眠時と出眠時の状態がそのような接触のために理想的です。体と精神がリラックスしているけれども敏捷になっている瞑想あるいは、簡単なあるいは手の込んだものでも儀式の間もまた優れた機会となります。ウニヒリピがあまりにも強く顕著になっている時には、私達の提示のための活力は欠けており、ウハネがあまりにも強く顕著になっているならば、私達はあまりにも目覚めていて刺激されすぎているので提示は届きません。したがって、リラックスと敏捷さの理想的な状態が養われていなければなりません。熱い風呂やシャワー、たっぷりの食事、または強烈な肉体活動の後に、しばしばこの状態を経験することができます。
情動によってそれを支援せよ
情動に満ちた要求が一旦なされたら、その願望は精神から捨て去らなければなりません。土が準備された後に庭に植物を植えることに、この過程をたとえることができます。種を選び、土を整え、種を撒いて、水をやり、そしてそれが成長するに任せて、収穫の準備をしなければなりません。私達が、種が発芽するのを見るために土を堀おこしたならば、種は決して成長しないでしょう。私達は、自信、信頼、そして期待とともに種に水をやり、種が発育し成長するままにしておかなければなりません。
親愛なる皆さん、あなたの願望が何であれ、それを現実にすることができます。第一に、何を望んでいるかを正確に決めてください。第二に、罪悪感と疑いを通信の経路から取り除くことによって、土を準備してください。第三に、客観的自我と下意識の自我との間のバランスのとれたリラックスした状態で、情動に満ち、熱意をもって願望を提示してください。第四に、ウニヒリピに再び提示を行なうまでは、願望は精神から捨て去られていなければなりません。提示は、私達の下意識に印象が適切に受け取られたと感じるまで、繰り返し行なうことができます。ローマカトリックの9日間の祈りとそれに続く儀式には、これと同じことが表現されているのを見ることができます。最後に、信頼と期待をもってこの願望に水を与えなければなりません。ウニヒリピが願望を受信し、創造のためにアウマクアにそれを一旦示したら、自然の法則に従って私達の願望は現実化するということを、私達は信頼しなければなりません。
フナの知識に関するこの簡潔な紹介があなたの興味を刺激したならば、この心理的―宗教的構成体をさらに調査することをお勧めします。
あなたのすべての価値ある願望が最も容易に現実化し、幸福な結果になることが私の誠実な希望です。あなたが〈深遠なる平安〉全てとともにありますように。
(「バラ十字ダイジェスト」誌2003年No.2より)
あなたの人生の最も大切な目標は何でしょうか?
人間的に成長することでしょうか? 魂を磨くことでしょうか? 人生の意味を見いだすことでしょうか? それとも、この世界の真実を見破ることでしょうか? もしこのいずれかだとしたら、伝統ある非宗教・非営利教育組織である当会を、あなたのガイド役にしてください。
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