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神秘学
2.古代における英知の学習
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天と地と人とを結ぶ相関関係があるのか。もしあるとすれば、三者を結ぶ力は、人間の日常生活や生存の周期性にまで影響をおよぼすものだろうか。限りなく広がる疑問は、大きなスコップのように、人間の探究を意識下にまで掘りすすめる役を果しました。紀元前5千年という遠い昔から、限られた少数の男女は、恐怖も偏見も交えず、地下を深く掘り貫いたり天上を詳しくうかがったりする冒険だけでなく、自己の精神や内部自我にも探究のメスをふるったのです。こうして得られた知識を伝えるとともにさらに研究を続けるために、またそれによって自身の人生を支配するためにこの人達は神秘学派を組織しました。
これらの人々が獲得していた驚くべき英知の一部は、石板やパピルス巻物などとして集積されました。しかしその大部分は、人から人へとひそかに口伝で伝承されたのでした。有名なエジプト学者E.A.ウォーリス・バッヂ卿は、その学術書の一つに、神秘学派について敬意を表しながら次のように書いています。
「神秘学には進歩的な発展があったに違いない。この古い王国の統治下においてはまったく秘匿されていた神秘学の組織もいくつかあったようである。事実、エジプトの儀式のうちに“神秘”の要素が濃かったことは疑えず、それ故に、ケリ・へブ(長老)達が構成していた最高組織は、高度な奥儀(有資格な高弟にのみ口伝する)的秘儀を伝えていたと考えざるを得ない。もし私のなした古記録の解釈が正しいとするなら、各長老はそれぞれ文字に残すことなく、情況に応じて詳細なものにも簡潔なものにもできる、霊智あるいは上智とでも称するべきものを伝承していたようである。したがって、これら長老たちの秘義を古代エジプトのパピルスの中に見つけようとするのは愚劣なことである。」
これら古代のエジプト研究家たちの発見したことは、今日の科学の世界にとっても驚くべきことなのです。彼らがべ-ルを取り去った永遠の真理――今まで知られなかった自然の法則と事実――は、この人達が恐怖を支配できるようにし、偶然や運というあてにならない要素から彼らを解放したのです。この人達が自分の人生においてなすことの出来た事や、友人家族のためになし得たこと、いかにして自然の力を自分たちのために利用出来たかなどが、今日まで語り伝えられて、古代には奇跡を実現した人達がいるという言い伝えになっています。開眼していない人、いまだに無知の中に、つまり暗闇と疑惑の中にいる人々にとって、これらの賢人や神秘家たちは奇跡を行っているように思われたのです。
しかし、それを身につけた人、神秘の事実を学んだ人にとっては、これらは魔術どころか、単なる知識の応用であって、それによって人間が自然の法則や自分の能力を支配できるのであり、理解さえすればそれはあなたにもできることなのです。

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